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10.312025
アークライト・ゲーム賞2025
●アークライト・ゲーム賞とは
ゲームマーケットにて発表される優れたゲームを、アークライトが商品化を前提に評価する賞です。
特に登録などは必要なく、アークライト社が独自に選考を行います。
大賞の発表は、ゲームマーケット2025秋アークライトブースにて予定しております。
●受賞作品
最優秀賞
『オバケパレード』(イブインク 様)

「オバケと肝試し」の世界観で、すぐに楽しめるドキドキの坊主めくりゲームです。
ゲームのキモは、プレイヤーが追加していった共通の山札を1枚ずつめくっていく「肝試しチャレンジ」です。
「1/5の確率でめくれる『御札カード』で、相手にオバケを押しつけられる!」「でも、めくれなければ自分に来てしまう!」という確率が明示されているため、駆け引きとドキドキが存分に味わえます。
シンプルなルールで、ワイワイ盛り上がれる逸品です。
優秀賞(合計3タイトル 50音順)
『スポッターズ』(つわもの製作所 様)

情報カードで参加者のパーソナルを引き出しあうパーティーゲームです。
誰か1人だけが残る(すべて該当する)ように情報カードを出すことができると、残ったその1人がターゲットとなり失点します。
ゲームの目的は自己紹介ではないのに、遊んでいると参加者それぞれがどんな人なのか、徐々にわかっていく点が素晴らしいです。
負けを1人決める方式ですが、負けた人が一番パーソナルを知ってもらえるという、負けても楽しい仕組みが見事です。
『パッシャバ!』(みすたーあんどみせすげーむず 様)

お題の「行動」に対して子たちが擬音を書き、親にお題を当ててもらうことを目指す協力推理パーティーゲームです。
子たちが書ける擬音は「一連の行動の中の、一部の瞬間のみ」というのがポイントです。
これにより、複数人が同じ擬音を書いてしまったり、擬音が他の意味で解釈されてしまったりといったシーンで笑いが起こります。
ふとしたきっかけで答えが思い浮かぶヒラメキの楽しさもあり、擬音系ゲームの新しい切り口を提示した意欲作です。
『ぺたたきゴリラ』(サークル713 様)

先端に吸盤のついた、やわらかい棒で卓上のカードを取り合う、カルタのようなリアルタイムアクションゲームです。
吸盤のついた棒でカードをバシバシ叩いて取り合うというのがどこか滑稽で、全員が必死にカードを取り合うアクションが独創的な体験を生んでいます。
遊び方はほぼカルタなので、多くの人が遊べる間口の広さを持っており、アクション部分の良さが際立っています。
ユニークで直感的なアイデアがシンプルにまとまっている作品です。
佳作(合計10タイトル 50音順)
『イラスト鑑定団』(locogame 様)
プレイヤーの絵柄の癖を見抜いて、誰が描いた絵なのかを当てるお絵描きクイズゲームです。
描き方の個性をクイズにする発想が独創的で、絵の上手さに関係なく楽しめます。
『イルイラン』(おっさん水産 様)
カードを自分以外に見せ、欲しい/欲しくないの反応から、引き取るかを決めるブラフゲームです。
ほぼ数字だけのカードしか使わず、かつしっかりと駆け引きが味わえます。
『クイズすごろくかぶーる』(ボードゲームショップあそびば 様)
早押しクイズとバッティングを掛け合わせた、すごろくゲームです。
無難な答えを素早く行うか、誰も思いつかない答えを探るか、ジレンマのバランスも絶妙な作品です。
『ゴモクロク』(Lotus boardgames 様)
すごろく要素のある五目並べゲームです。
「強いマスに置くほど、相手に連続で行動されてしまう」というジレンマが面白く、何手も先を読んで石を置く戦略が楽しめます。
『ザ・ギルド オブ キングダム』(HLKT工房 様)
冒険者を雇ったり、依頼で報酬を得たり、上位職に育てたりしてギルドの繁栄を目指すゲームです。
要素を絞ることで、広がりあるテーマながら遊びやすくまとまっています。
『パオパレット』(Studio Citrine 様)
絵の具を集めて色を混ぜ、絵を完成させるワーカープレイスメントゲームです。
ワーカーの使い方と色の組み合わせのシステムが独特で、悩ましくも遊びごたえがあります。
『バッグビルドダンジョンズ』(Ateam 様)
袋からタイルを5枚引いて、1枚をダンジョンに配置し、残りをモンスターの素材にするバックビルドゲームです。
バッグ構築の戦略性と引き運のバランスが魅力的です。
『非実在少年少女』(サイシュピール 様)
架空の人物に架空の設定をつけていき、「この人はこう考えそう」という予想をもとに答えを一致させる協力ゲームです。
「ありそう」という共感の面白さで盛り上がります。
『星に願いを』(ルート 様)
極限までシンプルにしたデッキ構築要素がある、トリックテイキングゲームです。
勝つと得点を、負けたらお金をもらえるつくりで、シンプルながら悩ましさを生んでいます。
『密輸最前線』(Anaguma 様)
荷物に見立てた粘土の中に密輸品を隠し、税関役の目をかいくぐるブラフゲームです。
粘土の形や大きさ、順番を工夫して相手を騙す心理戦が独創的な体験を生んでいます。











